週刊オクシーズ物語

20. 年越しの出産?!

年越しの出産?!

 『 なんか曲のイメージが急に降りてきたんや!ああもう早く曲作りたくて作りたくてしょうがないわ! 大晦日と元旦の2日だけは店が定休日だから、その2日で曲を仕上げるぞ。 よーし!出産予定日は1月1日だ!ノゾーミ、明日までに詩を書いて! テーマはこの前ノゾーミが話してた50歳の時の話にしよう。』

 いきなりのマークの子づくり宣言!!なんでいちいち下ネタやねん(笑)!!
 ノゾーミはびっくりしたが、そういえば少し前にマークとこんな会話をしていたっけ。
 『私、40代の頃って終わりが見えない長い長い登り坂を重い荷物背負って歩いてる感覚だったの。それがね、驚いたことに50歳になった瞬間、その登り坂が消えたのよ!大きな大地にたどり着いて、自分の登ってきた坂道が見下ろせたの。現実は何もかわらないんだけど、気持ちがすごく楽になったのよ。』

 『きっといい意味での人生へのけじめがついたってことなんだと思うよ。』

 『そうだね、オクシーズみたいなこと40代ではとてもできなかった。50代になったからこそできたことだと思う。』

 『ノゾーミ、その自分の体験はいつか歌にすべきだよ。そうだね、タイトルは50歳のバースデーがいいかな。』

 ノゾーミはすでに遠い過去?40代の頃を必死に思い出した。 つまづいてばかりのジタバタした時代、そして50歳を迎えた時の心境の変化を詩につづった。こうして陣痛(?)に苦しみながらどうにか歌詞が完成、翌日マークが一晩で曲をつけ、わずか2日で、ノゾーミのオリジナルソング『50歳のBirthday』が完成したのだ!! ターマは仮歌を聴いてやった!と思った。50歳のBirthdayはノゾーミのイメージにぴったりだった。何も飾らず等身大なのに、凛とした強さがある。そんなノゾーミの情景が浮かぶ詩にマークの明るい爽やかなメロディがついて、50代を迎える女性ならきっと誰もが共感できるだろうと思った。

 『ねえ、ターマのハスキーボイスってさ、ブルースとか合うんじゃない?』
 『いいね~ブルースならすぐにご用意できますよ!』

 さすがにライブまで10日もない。今からもう一曲作る時間はないが、 ミシシッピー出身のあの伝説のブルースギタリストRobert Jhonson の名曲『sweet home chicago』 をターマのオリジナルの歌詞でカバーしたら面白いんじゃないかという話になった。 ライブではマークが生ギターで参加するという。これは間違いなく楽しいステージになる! 目の前にオクシーズのステージが絵として見えてきた! ライブを楽しみにしてくれているたくさんの人たちの笑顔が浮かび上がった!
 そして、おそらくテキサスでひとりモチベーションが落ちているジェニーも、 きっとこの曲をやるとわかればまた楽しい気持ちが復活するに違いない。
 そう、私たちの最大の目標はステージでやりきることなんだ! 自分たちが楽しむことなんだ!オクシーズマイラブ♫のことなんて小さい小さい! 誰の歌詞がどうのとか言ってる場合じゃない。 オクシーズマイラブ♫問題・・・答えはもう出ていた。

Next Story »»

«« あらすじ Back*