週刊オクシーズ物語

12. ターマがソロ?!

ターマがソロ?!

 デビューライブが1月10日のジョニーの店のステージと決まった。
 当日はリトル高岡のビッグイベント『シチュー感謝祭』の日である。 普段は人の少ないリトル高岡の街も、 たくさんの人で賑わうことが予想された。 目標が定まったことで、練習にもますます気合が入る!ジョニーの期待に応えるためにも恥ずかしくないステージにしなければ!

 そして11月も半ばを迎えた。この頃のターマはフラダンスの大きな発表会を控えていて、 かなり忙しかったはずなのだが、オクシーズのために素晴らしい活躍をした。オクシーズのロゴをデザインした。 ドリームガールズでビヨンセが着ていたのと全く同じドレスをなんと手作りで作った! そんなターマに、マークからある指令が下った。

 『ターマに五番街のマリーを歌ってもらうことに決めたよ。』

 どひゃ~~!ターマがまさかのソロ??
 これまでの楽曲はすべてオクシーズの3人がやりたいといった曲ばかりだったから、こんなことは初めてである。 尻込みするターマ。 目を輝かせるノゾーミとジェニー。

 『マーク、それ絶対いいと思う。ターマの声で五番街のマリー聴いてみたい!』
 『そやろ? 俺も絶対にターマにぴったりやと思うんやわ。』
 『ムリムリムリムリムリ!』激しく否定するターマ。

 この頃のターマはバケツレッスンの成果が出たのか、音程をあまりはずさなくなっていた。 本来持っているハスキーで甘い声も魅力的で、独特のターマにしか出せない輝きを放ち始めていた。 『ターマはオクシーズの飛び道具』というのもマークの口癖になっていた。 マークはいう。

 『歌って上手下手じゃないんだよ。心なんだよ。心が人を動かすんだ。 その人の人生すべてが歌に出たらそんなすごいことはない。 きっとみんな泣くよ。ターマ自信を持って歌ってくれ!いや歌うんじゃない、語ってくれ! ターマの人生をすべてこの曲にぶち込んでくれ!』
 ついにターマの『五番街のマリー』が決定した。

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