週刊オクシーズ物語

11. B1ステージに立つのだ!

B1ステージに立つのだ!

 ジョニー、ああジョニー。
 オクシーズを愛するあまり、あの名曲?『時間がないぜオクシーズ』をプレゼントしてくれたジョニー。 日本が大好きで、若いころ日本のジャニーズ事務 所のオーディションを受けたが不合格、 自分にそっくり(?) なマッチが後から合格したことを今でも納得いかないというジョニー。 ジャニーズ事務所のあとは石原軍団にもチャレンジし、 せっかく合格したのにミシシッピーに戻ることになり合格を辞退したという。 本当なのか?ジョニー。舘ひろしを先輩と呼ぶジョニー。いつもリーゼントをキメ、矢沢永吉を師と仰ぐジョニー、 ああ、ジョニー。

 ここはリトル高岡の玄関口、リトル高岡駅地下の『ショーパブのステージ B1』。
駅地下の中心に位置しているできたばかりのショーパブ。 年々元気を失っていリトル高岡の活性化をかけて街が大金を投じて昨年リニューアルオープンしたばかり。 マルチスクリーンや音響・照明設備が整っており、イベントやライブなどが行えるようになっている。 実はジョニー、ショーパブをまかされているプロデューサー、 つまりリトル高岡活性化を一身に担うリトル高岡期待の星なのだ!

 でもね、ジョニー、なぜだか最近元気がないの。 自慢のリーゼントもしょんぼりしてる。どうした?ジョニー。

 ジョニーは悩んでいた。ショーパブは発表の場が欲しい音楽サークルの学生や、 若いミュージシャンの申し込みで土日は人気がある。応援にくる若者や足を止める人もいて、そこそこのにぎわいを見せている。 でもでも、何かが足りない。このジョニーがプロデュースしていてこれでいいのかよ?いいわけないだろ、ジョニーだぜ。 もっと爆発する何かがほしいんだよ! 俺は若いころ日本のジャニーズに憧れた。そのためバク天を必死に練習してものにした。 でも少年隊ヒガシのそれを見た時、おれは衝撃を受けた! 正直負けたと思った。 マッチには勝てるが、ヒガシには負けたと思ったよ。そうなんだ!あのぐらいの華がステージには必要なんだ。 このB1にも華のあるスターが必要なんだ!ああ、どうすれば・・・・。 ジョニーは目を閉じて集中した。なにかが見えそうだ・・・あれだ、そうあれだ。 あごがどんどんあがり、眉間に当てていた人差し指がリーゼントをまさぐる、まさぐる、まさぐる、まさぐる ・・・・ そして・・・指がパチン!!と鳴った!!

 『オクシーズだ!!』

 いくらファンキーなアメリカとはいえ、ここリトル高岡はまるで日本の高岡! 50過ぎた女はみんな家にこもっているのが普通だ。外に出て何か始めようなんて人はいない。 それがあの3人はどうだ??ド素人のくせに半端ない本気で練習をしている。オバハンのくせに『オクシーズ』だと。 マジかよ!最初はおふざけの遊びかと思っていたけど、あの本気度をみたら・・・もしかして?もしかするぜ!
 このショーパブに中高年を集められたら、それこそリトル高岡の活性化になるだろう! ジョニーはさっそくオクシーズを懲りもせず大炎上の舞台となった『ロバートJ』に呼び出した。 まずはジョニーおきまりのセリフ『君の瞳に乾杯!』。酒が入ったところで、一気に語りはじめた!

 『いいかい?俺のショーパブというところはね・・・ 誰にもフリーなんだ!誰だって出れる!その辺の若者だろうと、プロのミュージシャンだろうと俺は誰も否定しない! 断らないさ! あ、いや、やっぱりジョニーの目は厳しいぞ!そんな簡単なもんじゃないんだ。 だけどね!いいかい?! ジョニーはね、オクシーズにこそ出てほしい!今、俺はオクシーズを求めている! なぜかって?それはね、 オクシーズこそがリトル高岡の華になれるとこのジョニーは信じてるからさ。 もちろん俺だけのオクシーズでいてほしい! でも、そこにおさまるオクシーズじゃないことをジョニーが一番知っている! 君たちはリトル高岡を元気にする存在になれるんだ!そのぐらいのパワーがある!昔、ヤザワが言った。ありがとうが爆発する夜! どうだ、今度はオクシーズが爆発する・・・俺のショーパブ!!決まったね!最高だぜベイビー! ぜひ1月10日のステージで! ヨ・ロ・シ・ク!!』

 そして言いたいことだけ言うと、ジョニーは人差し指を3人に向けながら、こんなセリフを残して去って行った。

 『愛するオクシーズよ!俺は酒に酔ったんじゃないぜ!君たちに酔ったんだ!!』

 こうしてジョニーからの熱烈オファーで、年明け1月10日、彼が仕切るショーパブのステージに立つことが決まった!!

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