週刊オクシーズ物語

あらすじ

 この物語は全てフィクションで、実在の人物・団体・地名とは一切関係ありません。

 ここはアメリカ、ミシシッピー州ジャクソンシティの中にある小さな日本人町『リトルTAKAOKA』。オクシーズ物語の【プロローグ】は、同級生のFB(フェースブック)の投稿から始まる。ノゾーミは極々平凡な毎日を過ごしていたそんなある日、50歳も過ぎたオヤジだけで、あの懐かしの同級生バンドを結成するという投稿があったのだ。同級生の間ではその話で実に盛り上がった。そして、そのバンドを応援しようということで、ノゾーミが同じジュニアハイスクール時代の同級生に声をかけて【オクシーズ誕生!】となったのだ。ノゾーミにはいずれミュージカルをしたいという大きな夢があった。 オクシーズがその足がかりになればと密かに思っていた。こうして、思い立ったら突っ走るピュアなノゾーミ、物事に慎重で自分の意見を主張するジェニー、2人のバランスをとりながら時にはバッサリ切り捨てるターマと個性がまるっきり違う3人が集まった。

 結成から半年後、ジャクソンシティのカラオケハウスにようやく集まったものの、なんと【私たち歌が唄えない!】3人とも歌がド下手だった。ターマに至っては声すら出せないほど酷かった。よくこんなんで、私もやる!と言ったもんだと呆れるノゾーミとジェニー。かなりのアホか心臓の持ち主かと思いきや、ターマはそれなりに悩んでいた。ある日、ターマは、行きつけのヤキトリバーで「歌が上手くなる方法ないかしら」と【ターマの苦悩】をつぶやいた。偶然にもその声を拾ったのが、後の【プロデューサー現る!】のマークで、ターマのボイストレーニングをかってでてくれた。軽いノリで引き受けたマークだったが、自らをオクシーズ(※高岡弁でおくしい=美しい)と宣う図々しい50過ぎのオバハン、しかも揃って歌も残念なくらいにド下手ときているこの3人にマークは徐々に引き込まれていく。なぜなら、この女たち半端なく本気だった。こんな熱い50代がいたのか!いつしかマーク自身の中にも忘れていた熱い何かが目覚めていくのだった。(※ノゾーミの祖母の故郷である日本の高岡の方言)

 そんなある日、リトルTAKAOKAの活性化を一身に担う同級生ジョニーから【時間がないぜオクシーズ!】という大変不名誉な名曲をプレゼントされ、ノゾーミたちが『だれが腐りかけやちゅーねん!』と怒り狂う【ロバートJ大炎上!】という大騒動が起こる。これも、オクシーズが注目されているからだと常に前向きに、いや、何事も都合よく考える3人だった。この頃になると、オバハンたちが何か本気で挑戦しているらしいと噂が広まっていく。そして、心から応援してくれる人が少しずつ3人の周りに集まってくれた。そう【もうあとには引けない!】のだ。

 ノゾーミがやりたいと言った『Dream Girls』のテーマは、ド素人にはとても無謀とも思える選曲だったが誰も諦めなかった。こうして少しずつ【ノゾーミの夢】が形になっていくようだった。もちろん、そこは個性際立つ女同士【もうやってられない!】と、ぶつかることもしばしばあったが、3人とも心からオクシーズを楽しんでいた。どんなに意見が合わなくてもオクシーズとして何がベストなのか、それぞれの立場で考えていた。そして、リトルTAKAOKA再生のために休みなく奔走するジョニーのためになんとしてでも【B1ステージに立つのだ!】と心に誓うのだった。

 初ステージの日も決まり、歌う楽曲もほぼ固まってきた。なんとあの【ターマがソロ?!】を唄うことにもなった。どひゃーーー!!(大汗) そして、マークから、オクシーズのオリジナル曲を作ろうという提案があった。【オクシーズマイラブ】だ。すかさずジェニーが歌詞を書くと言って、マーク作曲ジェニー作詞の「オクシーズマイラブ」ができあがった。この歌の誕生で、オクシーズ史上最大の危機を迎えることになるとは知らずに。。。。

 ジェニーはこの歌の歌詞をノゾーミとターマには触らせなかった。この歌を【ジェニーの子ども】だと言い切り頑なに守ろうとした。私達のオリジナル曲なのにそれはおかしい!それまでずっと3人のバランスをとってきたターマがついに口火を切った。ターマのちゃぶ台返しだ。そして、事態は【本妻と妾(めかけ)!?】問題へとますますこじれていくのだった。

 一方、FBでは初ライブに向けて美魔女劇団誕生と宣伝してくれたものだから、やたら期待されているかのように感じ【大いにビビるオクシーズ!】だった。「オクシーズマイラブ」でできた【亀裂】は一向に塞がらず、時間ばかりが過ぎていった。すっかり自信も失いかけていたところへ、同級生【メンタリストカルロスキヨシとオタクのモッズ】がノゾーミとターマに勇気をくれた。そうだ!私たちに必要なのは【大人の遊び場】だ!大人が楽しめる場所を作ろう!くたびれてなんかいられない、『本気で遊ぼう!』がオクシーズのキャッチフレーズになった瞬間だった。
 ライブまであと1ヶ月もないというのに「オクシーズマイラブ」はどんなに話し合っても平行線のままだった。3人の溝を埋めるために、マークの提案でそれぞれがオリジナル曲をもつことになった。【年越しの出産?!】である。(いくら50歳すぎのオバハンたちとはいえ、いちいち下ネタにからめるのはどうなんや!)もはや、ノゾーミもターマも「オクシーズマイラブ」のことはどうでもよくなっていた。ただただステージの成功だけを考えた。応援してくれている人たちのために。そして、オクシーズのために。

 仕事の都合で初ライブが卒業となったジェニーにとっては最初で最後のステージ、思いっきりやらなくてはとそれぞれが熱い決意を固めてプレステージに臨んだ。しかし、ここはいつも何かあるオクシーズ(笑)期待を裏切らない。2日後に本番を控えているというのに、プレステージでもやってくれました!やってられるか【涙の10ドル札!】バーン大事件!!とうとう隠していた【マークの秘密!】もばれる。本番前夜は3人とも眠れないくらい心を痛めていた。それでも、オクシーズはやるんです!ステージが待っているから!!応援してくれる人がいるから!!そこはもういつの間にやらすっかりなりきり芸人、親の死に目にも逢えない覚悟だ。(笑)
 【 やってきましたB1ステージ!!】 これが前日に大喧嘩をしたグループだとは想像もできないほどの最高の笑顔でステージに立って、3人ともデビューステージを楽しんだ。会場も大いに盛り上がった。ステージを踏まないとわからないことがいっぱいあった。宴会芸のつもりで始めたオクシーズだったけど、たくさんの人が応援してくれて勇気をくれた。いろんな人の力で作り上げたステージだった。そして、前夜まで繰り広げられたあのバトルさえも大事なステップだったと思えるくらい3人は本気だった。決して仲良しごっこではあのステージは作れなかったのだ。

 ノゾーミとターマはこの小さな輪を大きくするために、気持ちも新たにさらにオクシーズを輝かせようと心に誓う。【エピローグ~DREAM!!】そして、間もなくなんとあのライブを観てくれていたフィフティ間近な女子がオクシーズに入ったのだ。きっとターマの堂々とした音痴っぷりに勇気を持ったのだろう。オクシーズの夢はこうやって仲間を増やし、夢を熱く語り、自分たちが楽しむために、これからも続いていく。。。。

長〜い本編はこちら »»